2011年9月14日水曜日

がん治療で不妊男性の精子を温存


体外で幹細胞から精子作製 「生殖能力温存に期待」

 マウスの精子の元になる精原幹細胞を、体外で精子にまで成長させることに横浜市立大医学部の小川毅彦准教授(泌尿器病態学)らのチームが成功し、13日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ(電子版)に発表した。
 これまで精原幹細胞を培養することはできたが、精子にするためには、いったん精巣に戻す必要があり、完全に体外でつくったのは初めて。この精子を使った子どもも生殖能力があることが確認された。
 小川准教授は「人でも同じことが可能になれば、がん治療で不妊になる恐れがある男性の生殖能力を温存することが期待できる」としている。
2011年9月14日 共同通信