2011年9月13日火曜日

がん診療の中核を担う がん・感染症医療センター


がん・エイズ診療中核に 都立駒込病院リニューアル

 老朽化と都立病院再編のため全面改修を進めている都立駒込病院(文京区本駒込三)が十七日、リニューアルオープンの記念式典を開く。「がん・感染症医療センター」と位置付けて施設を拡充、がんやエイズ診療の中核を担う。外来患者の受付は今月下旬に始まる。
 病床数は従来の八百一床のままだが、空いていた都医学総合研究所の建物を利用し、延べ床面積を約五万七千平方メートルから約八万平方メートルに拡大。民間資金などを活用するPFI方式で改修し、工事費や二〇二五年度までの維持管理費に計千八百六十二億円を投じる。
 全面改修により手術室を九室から十五室、内視鏡室を七室から十室に増やし、手術や検査待ちの日数を短縮する。入院せずに抗がん剤などの化学療法を受けられる「通院治療センター」も二十六床から五十床に増床。患者の苦痛を和らげる二十二床の緩和ケア病棟を新設する。
このほか、
▽入院病棟の個室を百二十床から約百五十床に増床
▽相部屋を一室六床から四床に改善
▽高精度の放射線治療装置を導入
-などで医療環境を充実させる。都病院経営本部は「東京でのがんと感染症の拠点病院として、高度で先進的な医療を提供したい」と話している。

2011年9月12日 東京新聞