2011年10月18日火曜日

大腸がんの原因たんぱく質を解明

理研・東大、たんぱく質の立体構造分析 大腸がんの原因解明に道

 理化学研究所と東京大学の研究チームは、大腸がんの発症に関わるたんぱく質の立体構造を解明した。たんぱく質に変異があると別のたんぱく質と結合できなくなり、細胞のがん化を抑えられなくなることが分かった。発症の原因解明につながる成果で、米専門紙に掲載された。

 大腸がんを抑制する遺伝子の1つに「APC」というたんぱく質の遺伝子が知られ、大腸がん患者の多くでAPC遺伝子に変異が見つかる。これまで、たんぱく質「Sam68」とAPCが結合したたんぱく質複合体が、細胞のがん化につながる情報伝達を制御していることがわかっていた。

2011年10月17日 日経産業新聞