2011年12月8日木曜日

がん適切治療とは


がん適切治療へ NPO設立

がんの治療法の研究や医療スタッフの講習を行うNPO法人が、愛知県内の多くの病院の医療スタッフが参加して設立されました。がん患者がどの病院にかかっても適切な治療を受けられるようにするためで、大学の医局や職種など従来の枠組みにとらわれない全国的にも珍しい取り組みとして注目されています。
設立されたのは、NPO法人「愛知キャンサーネットワーク」です。愛知県がんセンター中央病院などがん治療を行う愛知県内の25の病院から、医師、看護師、薬剤師などさまざまな職種のおよそ120人が参加しています。NPOでは、最新の情報を集めて抗がん剤治療のマニュアルを作ったり、定期的に勉強会を開いたりして、各職種のスタッフのレベルアップを図ります。

がんの治療を巡っては、地域の病院に医師を派遣する大学の医局 ごとに治療方針や優先的に使う薬が異なることや関わるスタッフのレベルに差があることによって、治療に格差が生じると指摘されています。NPOはこうした 格差の解消を目指していて、医局や職種など従来の枠組みにとらわれない全国的にも珍しい取り組みとして注目されています。
設立の中心になった愛知県がんセンター中央病院の室圭医師は「どの病院でも、どの地域でも、同じようにレベルの高い診療が受けられる医療を実現したい」と話していま す。
2011年12月7日 NHK