2011年12月10日土曜日

転移性乳がんを抑制する新投薬法


2つの薬が転移性乳がん進行を抑制=研究

8日発表された2つの研究は、転移性乳がんの標準的な治療に薬を追加することで、腫瘍の成長を大幅に遅らせることができるとしている。研究では、腫瘍の成長につながる要因をターゲットにした薬が、転移性乳がんを抑えるための標準的な治療に加えられた。
乳がん患者のHebert氏は「アフィニトール」の投薬を受けたところ、腫瘍が21%縮小した

 大ヒット薬の「ハーセプチン」と化学療法に「ペルツズマブ」(モノクローナル抗体)を加えた研究では、腫瘍の成長が6.1カ月抑えられた。研究は、ペル ツズマブを開発したロシュ・ホールディングと子会社ジェネンテックが資金を提供。HER-2陽性の転移性乳がんと診断され、それまで乳がん治療を受けたことのなかった患者808人を対象に行われた。
 別の研究では、女性ホルモンのエストロゲンの生産を阻止する薬「エキセメスタン」にノバルティスの「アフィニトール」(転移性腎細胞がん治療薬)を追加したところ、腫瘍の成長が4.2カ月抑えられた。
2011年12月8日  WSJ