2012年2月7日火曜日

すい臓がん新薬

すい臓がん新薬が治験最終段階へ

標準治療が効かない、いわゆる末期のすい臓がん患者に朗報だ。すい臓がんへ栄養を供給する新生血管を抑制することで余命の延長が期待できる すい臓がん新薬が治験の最終段階へと進んでいる。
治験が最終段階(第III相臨床試験)に突入した癌新薬は、がんペプチドカクテルワクチン療法剤「OCV-C01」。オンコセラピー・サイエンスと大塚製薬が共同で治験を実施している。
「OCV-C01」は、ゲノム包括的解析などの技術が生み出した新薬。正常組織には殆ど影響しないために副作用が少なく、膵臓がん細胞だけに作用する。がん細胞の腫瘍抗原と腫瘍新生血管内皮細胞を標的とした効力が有効な新薬。複数のペプチドワクチンを混合して製剤されている。
末期のすい臓がんには有効な抗がん剤が少ない。一日でも早いすい臓がん新薬の発売が待たれる。